ボクは、バク。」〜第4回古湯温泉ONCRI床の間アートコンペ〜

佐賀の山峡にある温泉宿「ONCRI」の床の間に飾る作品として製作し優秀賞を受賞した作品。

現代において床の間という文化は無くなりつつあります。そんな希少な場所に現れた一匹のバク。このバクは、

廃材の段ボールを細かく切り分け積み上げて作りました。その昔バクは、神様が動物を創造した時に余った

半端物を用いて作られた動物だと言われています。日本人が大切にしてきた余白空間。動物を創造した時の余り

物。そして、役目を終えた段ボール。見方や考え方によっては「不必要」とされがちなモノの中にこそ大切な

忘れてはいけない価値があるように思います。そして何よりも、「バクは悪夢を食べてくれる」という言い伝え

のままに、この作品が、ONCRIを訪れた旅人を心地よい眠りへと誘ってくれることを願っています。